無線通信士や無線技術士のうち、操作範囲を限定することで取得を容易にしたものです。
★資格取得のメリット
放送局や携帯電話基地局、官公庁(警察、消防など)やタクシーなどで活用されます。
趣味での活用法はほとんどありません。せいぜい資格収集のためと言えます。
特殊無線技士は陸上4種類に加え、海上や航空分野で合計9種類あります。
★資格の種類と操作範囲
- 1級
- 陸上の無線局の空中線電力500ワット以下の多重無線設備(多重通信を行うことができる無線設備でテレビジョンとして使用するものを含む)で30MHz以上の周波数の電波を使用するものの技術操作
- 前号に掲げる操作以外の操作で第二級陸上特殊無線技士の操作の範囲に属するもの
- 2級
- 次に掲げる無線設備の外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作
- 陸上の無線局の空中線電力10ワット以下の無線設備(多重無線設備を除く)で1,606.5kHzから4,000kHzまでの周波数の電波を使用するもの
- 陸上の無線局のレーダーで上に掲げるもの以外のもの
- 陸上の無線局で人工衛星局の中継により無線通信を行うものの空中線電力50ワット以下の多重無線設備
- 第三級陸上特殊無線技士の操作の範囲に属する操作
- 次に掲げる無線設備の外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作
- 3級
- 陸上の無線局の無線設備(レーダー及び多重無線設備を除く)で次に掲げるものの外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作
- 空中線電力50ワット以下の無線設備で25,010kHzから960MHzまでの周波数の電波を使用するもの
- 空中線電力100ワット以下の無線設備で1,215MHz以上の周波数の電波を使用するもの
- 陸上の無線局の無線設備(レーダー及び多重無線設備を除く)で次に掲げるものの外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作
- 国内電信級
陸上に開設する無線局(海岸局、海岸地球局、航空局及び航空地球局を除く。)の無線電信の国内通信のための通信操作
特殊無線技士資格でアマチュア無線の操作はできません。
旧資格(平成2年改正)の取り扱い
旧資格は新旧読み替えの範囲内で有効ですので、改めて受験または資格者証の書き換えをする必要はありません。
(旧)多重無線設備→(新)第一級陸上
(旧)無線電話乙 →(新)第二級陸上
(旧)国内無線電信→(新)国内電信級陸上
★取得方法
- 試験合格
- 認定校による試験免除
認定を受けている学校の当該課程を修了することにより、一定の無線従事者資格を得ることができます。 - 養成課程を修了
(財)日本無線協会の行う養成課程を修了すれば資格者証の交付を受けることができます。 - 実務経験による取得
第1級・第2級海上無線通信士または航空無線通信士の資格を持っていてかつ、当該資格の無線局の無線設備の操作に6カ月以上従事(アマチュア局を除く)した場合、第2級陸上特殊無線技士の資格が取得できます。
★受験資格
なし。誰でも受験可。
★試験の時期
年3回試験があり、6、10、2月それぞれ約2か月前の4、8、12月上旬から中旬にかけて受験申込の受付があります。試験日は平日。
★試験内容
多肢選択式。
以下のうち資格ごとに2〜3科目。
- 無線工学
国内電信級以外の資格に課される - 法規
全資格に課される - 電気通信術
国内電信級のみ
科目合格制度はありません。
資格による免除
現在持っている無線従事者資格によって、科目免除があります。
実務経験による免除
一部科目免除が認められます。
★問い合わせ先
(財)日本無線協会
http://www.nichimu.or.jp/index.html
★コメント
比較的取得しやすい、各資格ごとに資格者証が交付されるので資格を集める資格マニアの入門としても最適ですが、1級はそれなりに難易度が上がります。
国内電信は実務では陸上自衛隊以外活用の場はないようなので、自衛隊員以外では本格的マニア向けの資格といえます。
なお無線従事者免許における名称は「技士」が正しく、一部に見られる「技師」ではありません。






